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蛇にピアス 金原ひとみ 集英社 ★★

第130回芥川賞受賞作。
クラブで知り合った男・アマの部屋に転がり込んだ主人公・ルイは、
彼のスプリットタン(舌にピアスをして穴を拡張し、舌先を二股に割く)に魅せられ、
自らもそれをするために舌にピアスを施す。
そして、ピアスやタトゥーの専門店を経営する彫り師・シバにひと目で
マゾヒスティックな欲望を刺激され、サディストであるシバとも関係を持つ。
シバの刺青を見たルイは自分も背中に刺青をいれたいと熱望し始める。

20歳で芥川賞という才能と、身体改造という作品のテーマから
もっと文学的な言葉や表現、深いメッセージがあると期待してたのに正直がっかり・・・・
ヒロインの一人称なのだが、セリフもモノローグも言葉遣いが汚すぎ。
(特に性器の呼称はなんとかならなかったのか)
技として汚い言葉を使っているわけではなく、素のまんまというのが透けて見えて
作品を安く浅くしている気がする。
第一にわたしはヒロインに好感が持てなかった。
しかし、アマはなかなか魅力的で(オダギリ・ジョーをイメージして読んだ)
シバも存在感ある人物として描かれてはいるが・・・
やっぱり受賞は著者の年齢とセンセーショナルなテーマのおかげ?
by gloriaxx | 2004-09-19 23:41 | ★2


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