負け犬の遠吠え 酒井順子 講談社 ★★★ '04 3 29

小倉千加子「結婚の条件」とセットで話題になっている本。
30代以上、独身、子ナシの女性を「負け犬」と定義し、その発生原因や仕事、恋愛、
結婚観、人生観などを掘り下げる。
「負け犬」に対する「勝ち犬」とは「既婚子持ち女」。
金持ちの夫がいて子供のお受験にも成功した気楽な専業主婦から、
パートで家計を支えていたら子供がグレてしまった主婦まで一律らしい。
当然、「負け犬」もバリバリのキャリアウーマンで美人で自分でマンションを買い、
歌舞伎や海外旅行にうつつを抜かすタイプから、地味で恋愛経験もほとんどなく、
気が付いたら独身のまま30歳過ぎていたという実家住まいのフツーのOLまで入る。
とはいうものの、本書に出てくる「負け犬」定義はかなり優雅である。
しっかりした仕事と経済基盤を持ち、実家も裕福。多趣味で同類の友人も多い。
これじゃ結婚する気が起こらなくても仕方ないはず。
これは著者の生活実感が色濃く反映されているというか、
これ以下の「負け犬」の実態が想像の域を出ないからだろう。

-若い娘のうちから「自分で働いて自活するより稼ぎのいい夫を見つけて
その庇護下にいるほうが快適な人生を送れるだろう」と自覚して、
よりよい結婚をすることに全精力を傾ける女にとっての業界誌が「JJ」で
元JJ派は安定感のある結婚をして「VERY」「STORY」へと進む-などの視点は
「結婚の条件」とシンクロ。(サンプルがよりタイムリーでわかりやすい)
本書はあくまでも「既婚子持ちVS独身子なし」で女性を対比させているため
冒頭に出た「気楽な専業主婦」か「しんどいパート主婦」かなど
結婚そのものの選択による人生の明暗が出ない分、深刻度は低いが、
「ブリジット・ジョーンズの日記」「SEX AND THE CITY」「アリーmy LOVE」など
海外の人気「負け犬」物語を例にとるなど、身近感、等身大感あり。

わたしは人生観も実際のライフスタイルも「負け犬」体質。
子ナシだが既婚なので「負け犬」には入れてもらえないけど、断じて「勝ち犬」ではない。
てことは、やはり小倉千加子の唱えるように、女というのは生まれたときから
「勝ち犬」になれる女と「負け犬」の道を進む女は明確に決まってるのだろうか。
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by gloriaxx | 2004-09-20 00:01 | ★3


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