迷宮 清水義範 集英社 ★★

記憶喪失である一人称の語り手が「治療」と称して、
ある猟奇的殺人に関する記録類を次々に読まされる。

語り手とそれを読ませる謎の人物が誰であるかすぐにわかってしまうので、
その上で「あっ」と驚くどんでん返しがあるのかと思って読み進んだが、期待はずれだった。
素材や構成にも目新しさがないし、中盤までは勢いがあって一気に読ませるのに
終息にさしかかって急にパワーダウンし、ボヤけた印象になる。
身近な人物の証言によって被害者のキャラクターが明らかになっていくあたりは
比較的人物描写が生き生きしていておもしろかった。
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by gloriaxx | 2004-11-04 18:14 | ★2


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