お笑い人としての彼は「求道者」などと評され、
吉本の先輩芸人でも一目置くほどの存在になっている。
わたしなんかが共感したと言おうものなら「アホか」と一喝されそうだけど、
子供時代の話や人と自分の距離について考えていることなど、共感する点が多いのだ。
爆笑&拍手喝采したのは渡辺淳一についての言及。
-「失楽園」は映画も本も最悪でしたけどね。あの作家、
「女の経験少ないぞ、こいつ」と思ってね。わかるんですよ。「ああ、もうええ。幼稚やな」って-
障害者差別についての意見は筋が通っている。
オリンピックとパラリンピックのユニフォームが違うことを「差別だ」という抗議について
著者はその2つは根本的に種類が違うと前置きしてこう語る。
-たとえば僕が空手やって、入門してすぐは白帯ですよね。
黒帯つけたいと言っても通らない。それといっしょやと思うんですけどー
-障害持ってる人間からの意見はみんな「はい、わかりました」と言うのも絶対間違いですよね-
しかし、笑いと男と女について語った項はどうだろうか。
著者は男が100人いれば70~80人はアホで、女は95人アホだという。
なぜなら男のほうが笑いのレベルが高いから。
-おもろい女いますか?天然とかでなくて、ちゃんと計算して、
フリもきっちりできて。そんなヤツいませんもん-
あたりまえである。そんな女を男が「抱きたい」と思うだろうか?
「おもろい」ことが女にとって「売り」にはならない社会だから
彼が言うような「おもろい女」がいないだけのことだ。
ああ、松本人志ともあろう者がこんな簡単なことがわからないなんてちょっとがっかり・・・・