四日間の奇蹟 浅倉卓弥 宝島社文庫 ★★★

第1回「このミステリがすごい!」大賞受賞作。
「感動の涙が止まらない魂の救いのファンタジー」という帯のコピーに悪い予感はしたが、
某ベストセラー作家の先行作品とほぼ同じ「仕掛け」が気になって手に取った。

個人的な好みの問題としか言えないが、わたしはダメ。
ミステリーとしてはさすがによくできているし、問題の「仕掛け」も気にならない。
(映画化もされた某先行作品も既読だが、実はこちらも苦手)
最後までダレずに一気に読ませるのだが、読んでいる間中ずっと
気恥ずかしくなるような、寒いような居心地の悪さを感じ続けていた。

舞台が特殊な環境だからといえ、登場人物は揃って善人ばかり。
特に岩村真理子のキャラクターが苦手中の苦手!
不幸な過去を克服し、周囲の人間に明るく接してボランティア同然の仕事をこなす。
正義感が強くおしゃべりがすぎてハイテンションになりがちなのが玉に瑕・・・・
実際にこんな女性と仕事か何かで知り合ったら30分でギブアップだ・・・・

真理子と長谷川未来のセリフは寒すぎ!
「あは、私ったらまたやっちゃいましたね」(と涙を隠して明るく笑う)
「しあわせになってくれないと許しませんからね!」(とにらむフリをする)
「ひとつだけ約束してくれませんか」(とひたむきに男を見つめる)etc・・・とこんな感じ。
これって大昔の少女漫画のぶりっこキャラそのまんま。こんな女いないって!
('04 9 24)
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by gloriaxx | 2004-09-26 17:29 | ★3


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