SLAVE OF LOVE/スレイヴ オブ ラブ/みうらじゅん ぶんか社 ★★★★

ロックミュージシャンである主人公はライブの打ち上げに向かう途中、一人の女に声をかけられる。
ヘビ革のハイヒールを履き、外人モデル並みのプロポーションをもつ派手な女・M子は彼にこう言う
「わたしのご主人様になってください」そしてその夜からM子は強引に「押しかけ奴隷」となる。
主人公はわけのわからないまま強制的に「ご主人様」にさせられるのだが、
M子とのSMプレイを通して徐々に自分の中のSの本性に目覚めていく。
しかし、さらに深い段階に進んだ主人公は気付く。
実はSの方が奉仕者であり、受身であるMは快楽を受け取るだけの真のご主人様なのだ、と。

元祖マイブーマーでサブカルの第一人者、みうらじゅんが文学という新たな分野に挑んだ作品。
ありそうもない話だが、著者の他のエッセイ集を読むと、
どうやら著者自身に起きた実話がベースらしい。
ちょっとでもそのケがある男なら(いや、なくても)
まさに棚からボタ餅、願ってもないラッキー話だろう。
しかも「奴隷」志願者がブスでダサい女ではなく、
外人モデル並みの容姿+すごいテクニシャンというのだから・・・
しかし、作品中で主人公も気付き、解説で山田五郎氏も書いているように
SMの道ってほんとに険しそう・・・
相当な精神的強靭さがないと極めるどころか入口で即リタイアって感じだ。
高校生の時に「O嬢の物語」を読んで以来、わたしはけっこうこのジャンルが好き。(団鬼六とかね)
自分自身は精神的には間違いなく「S」だと思うが、
作中で主人公もボヤいているように「S」っていろいろ大変そう・・・
徹底した自己コントロール力、サービス精神、演技力がないと務まらないと思うので
わたしには無理だ。
じゃあ「M」なのかといえば、条件付きの超ライトコースなら楽しめそうかなぁと思うけど、
本格的に「痛い、苦しい、汚い」のは絶対に耐えられない根性なしなのでこれも無理。
ま、どっちにしてもわたしには入門できそうもない世界である。
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by gloriaxx | 2004-09-28 18:56 | ★4


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