世界の中心で、愛をさけぶ/ 片山恭一 小学館 ★★★

ブームになるかなり前に読んだので正直言って後で驚いた。
タイトルがキャッチーで惹かれたのだけど、パクリらしいし、
著者は他のタイトルをつけていたのを編集者が強引に変えたとか。
著者は'86年に文學界新人賞を受賞してデビュー。
う~ん、私の中では「ギリギリ」って所に位置するかな。
アキが美少女で優等生で心もキレイで「できすぎ」感があるので最初ちょっと醒めるけれど
朔太郎の祖父や親友の大木龍太郎というキャラクターが魅力なので救われた感じ。
私的キャスティングでは大木は山本太郎.

アキが「好きな人と一緒に暮らすことと、別な人と暮らしながら好きな人のことを思い続けるのとどっちが幸福かしら」と聞く。
どんなに好きな相手でも一緒に暮らすと嫌なことも目につくし、ケンカもするし、
年月がたつと何も感じなくなるのでは、というアキに朔太郎はこう言う。
「僕はもっと前向きに考えるな。いま相手のことがすごく好きなら10年後にはもっと好きになっている。最初は嫌だったところまで好きになる。そして100年後には髪の毛一本一本まで好きになっている」
高校生でこんな風に考えられるなんて、なんていい男!
「好きな人を亡くすことはなぜ辛いのか」ということに対して朔太郎の祖父が語る言葉がとてもよい。
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by gloriaxx | 2004-09-30 20:35 | ★3


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