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青い色の短編集 片岡義男 中央公論社 ★★

10代の終わりから20歳過ぎくらいまで、この著者の作品にハマっていた時期がある。
あの頃、彼の小説の登場人物の職業環境やライフスタイル、物語の中のシチュエーションは
「現実とはとても思えない大人の世界」と感じたものだ。
常に心の中で憧れと反感を等分に感じながら読んでいたような気がする。
大人になり、とっくに彼の作品からは遠ざかったある日、唐突に思ったことがある。
「今の自分のことを徹底して客観的に、あえて意識的にかっこよく描写したら、
あの頃別世界だと感じていた片岡義男の小説っぽく書くこともできるな」と。
小説の実験的手法としておもしろいかもしれない。
(でも、彼の作品に登場する女性はすべて例外なく、嫌味なほど美人なので、
その点でまず無理があるんだけど)
本書に収められた短編はすべて年上の女性と年下の男性の関係を描いたもので、
実の姉と弟の間に起こる性的関係を描いたものが多い。
自分に弟がいることも関係するのかどうか、 私はごくごく健康的でまっとうな嗜好を持つ
人間なので近親相姦は到底理解も共感もできない。
全細胞が「絶対にありえない!」と拒否反応を起こしてしまう。
それにしてもあいかわらず描写もセリフもかっこつけてて鼻につく。
(なのにどうして読んでしまうのか?)
by gloriaxx | 2004-10-11 23:15 | ★2


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