9人の女性たち(編集者、花屋のオーナー、モデル、主婦、会社員etc)
それぞれの日常がどこかで交差したり、関わったりする中で
恋愛、離婚、見合い、結婚、妊娠などに至る物語が淡々と語られる。
彼女たちが仲よしごっこしながら、心の中ではお互いについて
けっこうシビアなことを考えてたりする描写に現実味があっていい。
私はひとから「生活感がない」「結婚してるように見えない」とよく言われる
(自分ではそう思わないけど)
そういう自分のことを棚に上げて、この著者の小説に出てくる生活感のない女ってすごく苦手。
特に中心的人物である主婦の陶子って、タイプ的にもそうだし彼女の生き方というか
暮らしぶりが生理的に受けつけられない。
それにしても女ってしたたかで怖い生き物だな~って思う。