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13のエロチカ 坂東眞砂子 角川書店 ★★

読んだことはないけど「死国」「狗神」などおどろおどろしい作品で有名な著者なのに、
こういうテイストの作品もあるのかと興味がわいたのだが・・・
エロスの表現にはいろいろあるけれど、この人のは即物的すぎて生々しくて嫌悪感を強く感じた。
情緒がなくがさつな女って印象。
# by gloriaxx | 2004-11-03 13:47 | ★2

東京タワー 江國香織 マガジンハウス ★★★★★

二十歳の男の子2人が主人公。
2人とも「年上女好き」でひとまわり以上も年上の女性とつきあっている。
この設定が文句なしに私好みだ(笑)
主人公2人も相手の女も対照的なタイプだが、どちらのカップルの描写にもハッとさせられたり、
しみじみ共感させられる心情表現が多い。
「言葉を口にする瞬間は、耕二はいつも本気なのだ」
「別れ話をしようと考えながら出かけるのに、顔を見た途端にそんなことはどうでもよくなってしまう。
双方が強く欲しているのだから、ともかく今はセックスをしよう」など、
個人的には耕二と喜美子のカップルに共感すべき点が多かった。
# by gloriaxx | 2004-11-03 13:45 | 評価 ★5

特急こだま東海道線を走る 姫野カオルコ 文藝春秋 ★★★★

著者の自伝的要素の強い最新短編集。作風が変化したなと思ったら
顔面神経麻痺になって闘病したのだという。
闘病体験が思い出したくない幼少期の記憶と対決し、
小説という形で構築しなおすきっかけになったらしい。
私自身の経験からも言えるが、子供というのは大人が考える以上に「大人」であり、
物事や人間関係の複雑さなどについてきちんと理解しているものである。
# by gloriaxx | 2004-11-03 13:44 | ★4

セックスとニューヨーク キャンディス・ブシュネル/古屋美登里 ★★

大好きなアメリカのTVドラマ「SEX IN THE CITY」の原作なので
わざわざアマゾンで取り寄せてまで読んだのにがっくり・・・
ぜ~んぜんおもしろくないし、何が言いたいのかわからないし・・・

アメリカ人じゃないからピンとこないのかとも思ったが、
ドラマは国や人種を超えて普遍的に共感できる作りになっているのでそうでもなさそう。
翻訳もよくないのかも・・・とにかく期待はずれだった。
この原作をあれだけの名ドラマに仕上げたスタッフたちの才能にあらためて感服。
# by gloriaxx | 2004-11-03 13:43 | ★2

日本語を書く部屋 リービ英雄 岩波書店 ★★★

日本語を母国語としないアメリカ人日本語作家による日本文学論と、
体験的日本語についてのエッセイ。
世界的視点から見ても究極的に異色な作家であり文学研究者だということがよ~くわかる。
しかし残念ながら私にあまり日本文学の素養がないのでけっこう難しく感じた。
# by gloriaxx | 2004-11-03 13:40 | ★3